「わたしたちに流れている時間は違っても、わたしたちの時間は同じだよ」

たくさん遊んだ後に、小さい女の子は家の形をした時計を持って私に囁く。その時計は家のちょうど二階部分と一階部分に別々の時間を指す時計がある。どの針も上下で違う時間を指している。それぞれの時計の時間は規律よく流れ続けている。秒針は一定の間隔をもってずれ続けている。

前にも同じような夢を見たことがある。

特別支援を始めたばかりの頃だったと思う。現実では私は4歳の自閉症の女の子の見守りのアルバイトをしていた。言葉はほとんどなく、行動はいわゆる”普通”ではない。ただ私が行くとなんとなくうれしそうにしているのがわかる。それくらいだった。

こういうの、私のこじつけというか、こうなってほしい、みたいな願いなのかもしれない。私たちに流れる時間は違う。特に特別支援をする相手とは。

でも、秒針が一定の間隔でずれ続けるように、私たちは同じ時間を過ごしているということは、まぎれもない事実であるよなあ。