平凡な人生を送ることの難しさを知っている

アバウト・タイムという映画を観た。


映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』オフィシャルサイト|大ヒット上映中!

主人公がタイムトラベルできる能力を持ってて、人生をやりなおしながら、結局普通であることの幸せを感じてタイムトラベルを使わずに生きていくみたいな話。映画自体はそこそこという感じで、つまらなくないけれど、あまりにもハッピーすぎて、途中から見ていられなくなった。

平凡な人生が実は一番難しいってことに、全然だれも気付いていないのだ。みんなきっと失ってから気づくのだろう。

みんなどんどん子どもを生んでどんどん日々をこなしていっているけれど、ほんとにすごい。よくもまあそんな簡単に自分の人生を棒に振れるよなと思う。私は結局私のことが一番大切なので、私の気持ちや人生を、私が幸せになるためだけに割いていきたいと思っている。私が子どもってことなのかもしれないとも思う。

よく、「少年の心を忘れない男の人が好き!」という女性がいるけれど、その好きってたぶん7歳くらいの少年の心であって、決して14歳の少年の心ではないと思う。私は自分のことを幼いと思うけれど、少女の心を忘れていないというのとは違う。14歳の心から抜け出せていないのだと思う。いわゆる中二病っていうのなのかもしれないけれど、ノルウェイの森の直子みたいに「18歳の次は19歳になってまた18歳に戻るの」と言いながら歳を重ねていくことの悲しみを抱きつづけていくのだ。そうやっていつまでも大人になれずに日々を過ごしていくのだ。

実際に、結婚するとか就職するとかいう話、いわゆる人生の転機みたいなことだろうけれど、それは実は転機でもなんでもなくて、日々の試行の塊みたいなものだと思う。結果として周りの環境とか人間とか物理的な場所とかいろいろなことが変わるけれど、自分はとにかく変わらない。毎日考えてきたこととか、やってきたこととかが少しずつ凝り固まってできたものなんだろう。

あれをやっておけばよかった、とか、こんなこと言わなければよかった、とか、過去を振り返ればたくさんあるのだけれど、たとえばその後悔が実現した世界線はあり得るものであって、常に複数の世界線へ導かれる可能性は内包されているのだ。私の一つの行為がある世界線を消し、ある世界線を選択しているということについて、常に忘れてはいけない。